今年度最後の講座は「最近の政治情勢について」神戸新聞社 論説委員長 増野俊則先生の講演があった。講演の概要は次のとおり。
<政治の風景は変わった。>
◎鳩山政権の5ヶ月/支持率が物語るもの/政権を揺るがす3つのK
政治と金の問題で国民の支持ル津も72%から47%へ低下。ちなみに安部内閣では4ヶ月 で低下、福田内閣は2ヶ月で低下、麻生内閣は1ヶ月で低下、小泉内閣では1年後に支持、不支持率が逆転した。
1、献金問題。2、基地問題。3、景気経済問題。(2番底がくるのではないか。)
◎自民党の再生なるか/夏の政治決戦/軽くなった政治家の発言
自民党の再生なるか・・・世襲問題・・世襲で活気が失われていく。派閥の衰退がある。
夏の政治決戦・・・7月17日に参議院選があるといわれている。
軽くなった政治家の発言「戦ってください」「人生いろいろ、仕事もいろいろ」など。過去の政治家の名言を例にいかに今の政治家の言葉に重みがなくなったかを説明。
<私たちを取り巻く課題と政治>
◎虫の目と鳥の目/あのときが節目だった/戦後日本の歩みと暮らし
年金、医療、景気など、個別の問題の出発点を高所から眺めてみる。
あのときこうすれば・・・反省を込めて振り返ると、20年ぐらい前(1989年~91年)に転換点があったと思われる。
戦後日本の歩みと暮らしでは、S29年ころは3種の神器(掃除機・洗濯機・冷蔵庫)S35年は所得倍増計画、S41年の新3種の神器(カー、クーラー、カラーテレビ)と経済成長を遂げた。その中で個人所得も伸びていった。
◎バブル崩壊の衝撃/変革を迫られた国や企業/身近で始まった大きな変化
89年~91年バブルの崩壊など変化の兆しが見える。
変革を迫られた国や企業ではリストラが始まる。国債発行が増加し国の借金が増える。(973兆円・国民1人あたり763万円)
身近で始まった大きな変化としては92年少子化がはじまり、高齢化が進む。兵庫県でも2005年から人工が減少し始めた。2005年の兵庫県人工は559万人であるが、このまま推移すると、50年後には397万人に減少する。阪神間でも同じ現象を生じている。従って予算編成にも景気対策や少子化対策などに移行せざるを得なくなる。雇用形態も正規雇用から非正規雇用へと大きく変化する。
◎冷戦直後の世界/グローバル化と中国/地球規模のテーマも
1989年ベルリンの壁が崩れソ連が解体し東西冷戦が終わる。冷戦はなくなったがテロ事件が発生し、従来の戦争の様相が変化してきた。
一方グローバル化が始まり、アメリカンスタンダードが定着してくる。一方1979年頃から中国が台頭してくる。1989年の天安門事件があり、1991年から南巡講話政策がとられた。
1991年、Windows3.1が開発されノートパソコンが普及した。そして地球温暖化がいわれるようになり、人類全体の課題として問題提起され、今につながっている。
◎国の形を変える/自民党型政治と小泉改革/「失われた20年」
政治は建設国債の発行が増加した。1994年に選挙制度が小選挙区制に変化する。政党助成法が制定される。
行政では、2001年、省庁再編が行われる。司法では裁判員制度が始まる。
1995年に戦後50年を迎え立法、行政、司法も変化したが不十分であった。従来型の手法では問題の解決ができなくなった。それを小泉閣で改革しようとしたがセフティーネットが不足していて、国民の間に閉塞感が広まる。そこで国民は政治への大きな変革を求める風潮が生まれ、政権交代となる。
◎政権交代と民主党が担うもの/未来への兆し/」今からの20年」?
政務官の活用は1990年代から行われていたが実質的には機能していなかった。政権交代で民主党は政務官の活用、事業仕分け、などを導入し変革しようとしている。また「コンクリートから人へ」は時代の要請であるが、これからうまくいくかどうかこれからの課題である。
長い目で将来を見通すのは難しいが必要なことである。
未来への兆しとしてグリーニュディル・太陽電池など日本の成長戦略に未来への希望の兆しが見えると考える。
お別れ会は、例年だと料理を食べながら行われていたのだが、参加する人も減ってきて何とかならないかと運営委員さんたちが知恵を絞り、今年は全員参加型ということでホールの舞台と客席で行われた。